フリーランスの住宅ローンは厳しい?
住宅を購入する際ほとんどの方が住宅ローンを借入すると思います。
結論から言うと個人事業主の住宅ローンは、かなり審査が厳しいです。
何故厳しいのでしょう?
●何を審査するのか
●どうすればローンが通るか
フリーランスの住宅ローン審査が厳しい理由
・住宅ローン審査は安定性を重視
・経費等で所得を抑えてる方が多い
住宅ローンの審査は支払いの安定性を重視するので、サラリーマンに比べて個人事業主は厳しく審査されます。
個人事業主は体を壊したり、仕事がなくなれば収入がストップしてしまいます。住宅ローンの金融機関としてはリスクの高い貸付はなるべくしたくありません。
自分は安定してるから大丈夫と思っているあなた!経費で思いっきり所得を落としてませんか?
税金はなるべく少なくしたいから所得を落としてる方は多いですよね?
そうなんです。住宅ローン審査は所得欄の金額で審査します。
経費で思いっきり所得を落として0円なんて方は当然借入できません。
何を審査するのか?
審査の基準は基本的にサラリーマンと同じですが、実際は厳し目に見られます。
フラット35の場合
何を審査するのか
・個人信用情報
・所得金額(申告書⑨番)
・2期分の確定申告書
・年齢
フラット35の場合は自己資金なしでも所得金額⑨番の数字が一定数以上であれば借り入れできます。ただし所得金額を思いっきり落としてる方は難しいです。
当然、個人信用情報に問題ない事が前提になります。特に個人事業主で個人名義の借入(事業資金等も含む)があり、信用情報に登録されていればその既存借入も加味した審査になりますので既存借入れが大きい金額ですとかなり厳しくなります。
フラット35の個人事業主の審査には原則2期分の確定申告書が必要です。前年所得が0円で今年は所得が400万円なども急激に所得が上った場合は安定性が無いとみなされて審査に落ちる場合もあります。
フラット35の場合で所得金額⑨番の数字が400万円あれば約3,900万円の借入が可能です。※他の借入が無いか既存借入があっても完済できるのが条件
年齢に関しては、79-年齢が35を超えていれば35年組めます。44歳を超えると、組める年数が短くなって行くので審査も厳しくなります。
銀行系住宅ローンの場合
何を審査するのか。
・個人信用情報
・所得金額(申告書⑨番)
・3期分の確定申告書
・年齢
・自己資金→物件価格の20%
銀行系、例えば三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などの民間の金融機関は個人事業主の場合原則,【20%の自己資金】が必要です。物件価格の2割です。例えば4,000万円の物件を購入しようと思ったら頭金800万円+諸費用350万円位の1,150万円くらいの自己資金が必要となります。
※自己資金は2割なくても良い場合もあります。金融機関により若干異なります。
さらに銀行系の住宅ローン審査はサラリーマンに比べかなり厳しいです。確定申告書は3期分必要です。銀行は安定して返済できるかを見てくるので3年間の安定した所得金額であれば良いでしょう。
青色申告している場合は所得に65万円足せる銀行もあるので確認しましょう。
また、取引のある信金系なら融資をしてくれたりする場合もあるので相談してみるのも良いでしょう。
2割と言う頭金を求められるのは、もし事業失敗して飛んだときに銀行が抵当権を実行して競売などにかけたとき取りっぱぐれが無いようにしてるのでしょうね。
フリーランスの方が銀行系住宅ローンで借入をする場合はとにかく頭金が必要なのと安定した所得金額が重要です。
どうすれば住宅ローンが通るか
●⑨番の所得金額は借入希望額の11%を意識
●頭金をなるべく貯める
※借入希望額の11%とは4,000万円借入希望なら⑨番所得440万円有ると望ましい。
※信用情報がアウトの場合はそこから直さないと通りません。
まとめ
サラリーマンに比べると厳し目に審査されますが、私のお客様でも住宅ローンを組めている個人事業主・フリーランスの方たちが沢山いますのでしっかり買う準備をしましょう。家を買った後ならガッツリと経費で所得を抑えても大丈夫です!